コラム 生成AI時代の育成は「方法教育」ではなく「成果教育」である 2026.01.27 生成AI時代の育成は「方法教育」ではなく「成果教育」である 新人は辞めない。 辞めさせているのは、「成果を渡せない育成」だ。 成果が出る前に心が折れる。 「できている実感」を持てないまま働き続けることほど、人をすり減らすものはない。 原因はシンプルで、成果の出し方を誰も教えていないからだ。 手順は「正しくやる」ためのものだ。 そしてその正しさは、もうAIが教えてくれる。 一方で成果とは「選ばれる」こと。 その理由は、AIには決して教えられない。 成果教育とは、 AIに奪われない「選ばれる基準」を人から人へ渡す教育である。 育成の前提は、すでに変わっている。 現場に放り込み、結果は運任せ。 たまたま成功した人だけが残る―― そんな「経験学習」は、もう通用しない。 折れたら最後、立ち上がってこない時代だからだ。 必要なのは、 成果が出る前に、成果が出る構造を教えること。 自信は経験のあとではなく、成果の直後に生まれる。 美容室の現場で、それを痛感した。 丁寧で真面目な若手は、なぜか指名が増えない。 違いは技術ではなかった。 「今日どうしますか?」ではなく、 「お手入れで困っていることはありますか?」 その一言が、お客様に未来を想像させ、選ばれる理由をつくっていた。 質問を一つ変えただけで、 客単価は上がり、指名が増え、表情が変わった。 これが成果教育だ。 営業の現場でも同じことが起きる。 「課題はありますか?」では、何も出てこない。 だが 「買わない理由は何でしょう?」と聞けば、 相手は語り始める。 成果は、正しい手順ではなく、正しい問いから生まれる。 手順はAIでも話せる。 だが成果は、人間にしか動かせない。 結論は一つ。 新人は折れない。 折れる前に成果を渡せばいい。 成果を先に積ませる育成だけが、人を育てる。 自信は「正しくできたとき」ではなく、 「選ばれたとき」に生まれる。 方法教育から、成果教育へ。 それが、生成AI時代の育成の答えである。 writing:ストロングポイント株式会社 代表取締役 加賀隼人 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: adminコラムコメント: 0 PDCAとは「反省の型」ではなく、「再現の技術」であ...