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「知ってるつもり」がキャリアを壊す——新人時代に叩き込まれた、4つの非常識

「知ってるつもり」がキャリアを壊す——新人時代に叩き込まれた、4つの非常識

目次

  1. 「言い方ひとつ」で信用は消える
  2. 評価とは“自分以外”の全員が決めるもの
  3. 能力よりも「丁寧さ」がモノを言う
  4. 楽しい仕事は“選ぶ”のではなく“奪い取る”
  1. 「言い方ひとつ」で信用は消える

「それ、間違ってますよ」
新人の頃、私は事実を正直に伝えただけのつもりだった。
だが、それが相手のプライドを潰し、人間関係を壊すとは思いもしなかった。

社会では、「何を言うか」より「どう言うか」が重要である。
公然と指摘すれば、たとえ正論でも相手は受け入れない。
感情を傷つける発言は、論理では取り戻せない。

「何でも言ってくれていい」という言葉を真に受けてはいけない。
“言い方”は常に、内容よりも上位に来る。
社会人としての最初の常識は、「言い方が8割」である。

  1. 評価とは“自分以外”の全員が決めるもの

「俺はちゃんとやってる」
そう思っていた新人時代、先輩に一言で斬られた。
「お前の意見に、一円の価値もない」

衝撃だったが、今なら分かる。
評価は自分の中で完結しない。
評価とは、“他人が決める”ものだ。

顧客、上司、同僚。
彼らの目にどう映るかだけが、あなたの「価値」になる。
自己評価は甘く、他者評価は厳しい。
だが、その厳しさこそが現実であり、改善の起点だ。

一流は、自分の感想ではなく、他人の評価に忠実である。
「評価なんて関係ない」と言う人ほど、最も評価に縛られている。
そのことに早く気づくべきだ。

  1. 能力よりも「丁寧さ」がモノを言う

「能力さえあれば評価される」
そう思っていた私は、現実に打ちのめされた。

企業に求められるのは、“特殊能力”ではない。
圧倒的多数の仕事は、丁寧にやれば誰にでもできる。
必要なのは“天才”ではなく、“凡事を尽くす人”だ。

ミスのないチェック。
礼を尽くした対応。
期日を守る信頼。
すべてが地味だが、ここに差が出る。

結局、雑な人間はどこかで信用を落とす。
仕事の基準は「できるか」ではなく、「どこまで丁寧にやるか」だ。

  1. 楽しい仕事は“選ぶ”のではなく“奪い取る”

「やりたい仕事が見つからない」
そう嘆く人は多い。だが、現実はこうだ。

会社という場所は、成果を出した者にすべてを集中させる構造になっている。
面白いプロジェクト、重要なポジション、自由な働き方——
これらは「結果を出した人」にだけ与えられる。

つまり、“楽しい仕事”は与えられるものではない。
地味で退屈な仕事を積み重ね、
結果を出しながら、“奪い取る”しかない。

最初から「好きなことを仕事に」なんて、幻想だ。
評価も、裁量も、やりがいも——すべては結果の先にある。

終わりに

新人時代に学んだ4つの教訓。
それはすべて、社会では「常識」であるにもかかわらず、誰も明確には教えてくれないことだった。

  • 言い方が8割
  • 評価は他人が決める
  • 丁寧さこそ能力
  • 楽しい仕事は奪うもの

知っているか知らないか。
それだけで、10年後のキャリアはまったく違うものになる。

もし、いま悩んでいるなら、まずはこの4つを自分に問い直してみてほしい。
それが、地に足のついたキャリアの第一歩になる。

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