コラム すぐ効かないものは、本当にムダなのか? 2025.07.14 目次 1.評価されない時間に、価値はあるのか 2.意味は「あとから」しか見えてこない 3.効率の外側にある、大切なもの 4.分散で動ける人だけが、生き残る 5.なりふり構わず、生き延びろ 6.動け。止まるな。意味はあとで追いついてくる 1.評価されない時間に、価値はあるのか 「これ、続ける意味あるんですか?」 ある若手が、そんな言葉をこぼした。 疲れていた。だが問いは鋭かった。 やっても報われない。結果も出ない。 それでも「意味はある」と言えるのか? この問いを避けて通るリーダーは、部下の信頼を得られない。 理由も成果も曖昧な仕事を任せるのなら、それを引き受ける「覚悟」と「構造」が必要だ。 2.意味は「あとから」しか見えてこない 私は過去に3年、飛び込み営業を続けた。 成果はすぐに出なかった。むしろ失敗の連続だった。 だが、やめなかった。ただ、動き続けた。 気がつけば3,000社を超える企業と接点を持ち、 その経験が今の基盤になっている。 意味は、当時には見えなかった。 だが、今はわかる。 3.効率の外側にある、大切なもの 今の時代、「意味があることだけをやる」風潮が強い。 だが、その基準で捨てていいものがあるとは限らない。 信頼、判断力、直感。 どれも一朝一夕では身につかない。 「すぐ効かないもの」にしか育たない力がある。 それを切り捨てていたら、いざというとき、何も残っていない。 4.分散で動ける人だけが、生き残る 経営者たちは口を揃える。 「最初から当たりなんて読めない。数を打つしかない」 最初は分散でいい。 仮説は甘くていい。 まず動くこと。 その先にしか、見えるものはない。 動けない人は、正解に出会えない。 5.なりふり構わず、生き延びろ 独立前、尊敬する創業者からこう言われた。 「なりふり構わず、生き延びろ」 当時はよくわからなかった。 だが今は、心底理解できる。 きれいに進めることよりも、 生き残るために、泥をかぶってでも前に出ること。 それが、次の扉を開ける。 6.動け。止まるな。意味はあとで追いついてくる 「続ける意味がわからない」 その感情は、間違っていない。 だが、そこから手を止めたら、本当に意味は生まれない。 意味とは、行動のあとに生まれる。 評価されない時間が、じつは一番蓄積されている。 成果が出ない日々が、あとで一番効いてくる。 だから、動け。止まるな。 意味は、あとで追いついてくる。 writing:ストロングポイント株式会社 代表取締役 加賀隼人 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: adminコラムコメント: 0 “管理職の育成力”に依存した新人育成を変えませんか?