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やっているフリだけでは通用しない

やっているフリだけでは通用しない

新年度が近づき、気持ちが高まってきている方もいるだろう。

このタイミングで、あえて伝えたいことがある。

それは、「何をやったか」ではなく、
「それで何が変わったのか」を語れるかどうかが、これからのキャリアを分けるということだ。

中途採用の面接をしていると、ときどき「仕事をしているフリ」をしてきただけだと感じる人に出会う。

「営業部門のDXを推進しました」
「管理職研修を担当していました」

肩書きや取り組みの名前は立派だ。

しかし、「それで何が変わったのですか?」と問うと、答えが曖昧になる。
売上は伸びたのか。
行動は変わったのか。
現場の負担は減ったのか。

そこが語れない。

ツールを導入したことも、研修を実施したことも事実だろう。
だが、それは「作業」であって「成果」ではない。

成果とは、誰かの行動や数字や状態が、明確に変わることだ。
そこに向き合ってこなかった人は、自分の仕事の価値を言葉にできない。

現場でも同じことが起きている。

非効率だと分かっている業務が放置される。
改善提案は「今は忙しいから」と先送りされる。

なぜか。

効率化してしまえば、余力が生まれる。
余力が生まれれば、次の責任が回ってくる。

だからあえて変えない。
忙しそうにしている方が、安全だからだ。

こうして「やっている感」だけが積み上がっていく。

だが、経営者や評価する側は、そこを見抜く。
どれだけ動いたかではなく、何を変えたかを見る。

そして残酷なことに、
“やってるフリ”は、ある日突然、通用しなくなる。

成果に向き合うのは怖い。
なぜなら、失敗も数字も、すべて可視化されるからだ。

しかし、成果は百発百中ではない。
成果とは「打率」である。

打席に立ち続け、失敗し、改善し、また挑む。
その繰り返しの中でしか、成果を出す力は身につかない。

だからこそ、自分に問い続けてほしい。

この仕事で、何が変わったのか。
誰がどのように良くなったのか。
数字や行動に、どんな差分を生んだのか。

もし答えに詰まるなら、
それは“やってるフリ”になっている可能性がある。

これから求められるのは、
「やったこと」を並べる人ではなく、
「変えたこと」を語れる人だ。

新年度。

忙しさで自分をごまかすのではなく、
成果と正面から向き合う一年にしてほしい。

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